2009年度の飲食業調査(第36回)の企業別売上高ランキングでは、「すき屋」を展開するゼンショーが前年比7.7%増の3,342億円で第3位、吉野家ホールディングスが前年比3.1%増の1,796億円で第6位につけている。
すき家を運営するゼンショー 、吉野家 、松屋の松屋フーズ。
それぞれの経営状況の数字について、ゼンショーと松屋フーズは2017年3月期連結決算、吉野家は17年2月期連結決算からそれぞれ比較してみると、下記の通り。
【会社:売上高/営業利益/純利益】
・ゼンショー:5440億2800万円/187億7500万円/180億6100万円
・吉野家:1886億2300万円/18億6500万円/12億4800万円
・松屋フーズ:890億3900万円/48億3100万円/28億3600万円
売上高はゼンショーがライバル社を引き離している。
しかし、ゼンショーはすき家やなか卯の牛丼チェーンのほか、ココスなどのファミリーレストラン、はま寿司などのファストフードを含むグループ企業が多いのもその要因となる。
牛丼カテゴリーに絞ってみると、すき家となか卯が中心となり、売上高は1943億9300万円だ。吉野家もうどんチェーンの「はなまる」などをグループ会社として抱えており、牛丼チェーンの吉野家だけの売上高は972億円8100万円。グループ全体の売上高をみるとゼンショーが圧倒しているが、牛丼カテゴリーに着目すると、吉野家と松屋が拮抗し、ゼンショーはライバル社の2倍ほどの売上を上げていることになるが、この数字はなか卯も含めているため、すき家だけに限ると、吉野家と松屋との差はさらに縮まることになる。