
【ドバイ原油:アジアの原油指標】※期近を選択してください。

【オマーン原油:日本で重要な原油指標】
DME(ドバイ取引所)で取引。
価格はリンク先のView Fileをチェック(毎日更新されます)
【原油価格の3大ベンチマーク】
1.米国産の「WTI」
→北中南米の原油指標
2.欧州産の「北海ブレント」
→欧州・アフリカの原油指標
3.中東産の「ドバイ・オマーン」
→ 中東・アジア(日本)の原油指標
ベンチマークは、多くの異なった品種とグレードがある原油を、売り手と買い手の為に分かりやすくしています。
【原油主な取引市場】
・WTI:NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所(CME))・ICE
・北海ブレント:ICE(インターコンチネンタル取引所)
・ドバイ原油:TOCOM(東京商品取引所)
・オマーン原油:DME(ドバイ・マーカンタイル取引所(CME))
尚取引は基本1バレル辺りのUSドルで取引される。
【3大原油価格のスプレッド】
輸送コスト、グレード、需要と供給など、3大原油価格にはスプレッドが生じます。全て同じ価格ではありませんし、市場で取引されている以上、常にどの原油が高いということはありませんが、基本チャート的には、ほぼ同じです。
※尚API度で分類するすると3大原油の質は下記の順。
・WTI>ブレント>ドバイ・オマーン
ドバイ・オマーン原油がWTIより比較的安く取引される傾向にある理由の一つです。
【日本の輸入先は中東が8割以上】
輸入先は中東地域が全輸入量の約83.6%と高い割合となっています。 原油の輸入先を国別にみると、サウジアラビアが全輸入 量の30.7%と最も高く、次いで、アラブ首長国連邦(UAE) 22.7%、カタール13.0%、クウェート7.2%と続いています。
以上のことから日本での原油価格は、ドバイ、オマーン原油の価格が指標となっている。
【原油の分類はAPI度と硫黄量】
原油は産地や油田により、さまざまな種類があり、それぞれ成分や性質が異なっています。原油の分類は、API度や原油に含まれる硫黄量で行われます。
■API度による分類。
APIは米国石油協会(America Petroleum Institute)が定める原油の比重単位のことです。水と同じ比重を10度として、数値が高いほど軽質、比重が低いと重質と分類されます。
API度が軽質の原油を精製した場合、重質の原油よりも多くの石油製品(ガソリンや軽油など)を抽出することが可能なため、良質で割高で取引されるべき原油と考えられています。
・超軽質 39以上 WTI原油、タピス原油
・軽 質 34以上39未満 北海ブレント
・中 質 30以上34未満 ドバイ原油、オマーン原油
・重 質 26以上30未満 アラビアン・ヘビー
・超重質 26未満 ナポ(エクアドル)
■硫黄量による分類。
原油に含まれる硫黄や硫化水素の量によって、「スイート原油」、「サワー原油」に分類されます。スイート原油とサワー原油と比較すると、石油精製をする際、プロセスで装置を使って脱硫しなくてはならないので、スイート原油の方が硫黄や硫化水素の含有量が少ない脱硫コストを低減できることから良質な原油とされる傾向があります。
・スイート原油 WTI原油、ブレント原油、タピス原油
・サワー原油 ドバイ原油、オマーン原油
このように原油の性質的にはドバイ、オマーン原油は、WTI原油価格より良質な原油ではなく、価格的にはWTIを基準とした場合、安値で取引される傾向にある。